恋文。

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こいぶみ、コイブミ、KOIBUMI、恋文。二十八年生きて参りましたが、一度も文を嗜めたことがないのです。読者諸賢の方々もあたく氏と同じような感じでしょう。なんせ、メールやチャットなんてものが、一世を風靡しているわけですから。

だからこそ、そんなご時世だからこそ手書きの恋文が、敢えての洒落感、美しさ、伝わりやすさを表現してくれるのかもしれません。しかし、一体全体何を認めれば良いのやら。恋したら真っ直ぐ当たって砕ける勢いで進んでしまうあたく氏からすると、これはかなりな難問でして。エベレストを登るほうが簡単にできてしまうかもしれません。

今のあたく氏ならば、どんな文を認めるのか。少しばかり思案に暮れてみようかと思います。まず書き出しです。どんなものでも最初の掴みは肝心。練りに練って凝りに凝って、且つ簡潔で理解が容易であり、引きつけられなければなりません。

 

「単刀直入に申します、あなたのことが好きなのです。」

 

簡潔でありながら、簡潔でないような。うん、一種の矛盾を孕みそうな書き出しでございます。この先、どんな理由が並べ立てられるのか気になるところですが、地味な回りくどさが凶と出そうです。

 

「紫陽花が咲き乱れる季節の折、貴女様におかれましては、益々ご健勝の云々…。」

 

うやうやしさですが、恋文にはあまりそぐわないようです。あたく氏の好きな大正モダンの時代であれば、多少は洒落っ気と捉えていただけそうですが、平成の終わりのこの時代には合わなそうでございます。序文が長すぎると飽きられますのでね。

 

「今夜は月が綺麗ですね。」

 

真似事も度を越してはなりませんね。文系女子であれば、この洒落感を感じてくださるのかもしれませんが、そうではないことの方が多い事でしょう。ましてや、書いた時に月が綺麗だとしても、届いた時には大雨だったりしますと、元も子もなくなるのでして。

 

「好きなのです、誰よりも貴女のことが好きなのです。」

 

どこのたっちゃんでしょうか。いやでも、あたく氏の中では一番書き出しとして書いてしまいそうな文言なのですけれど。やはり一言好きだということを書き出しで伝えることに、大きな意味があると思うのです。どんと構えて伝えてしまう方がいいような気がするのです。

恋文でも対面での告白でも、「好きです。」の一言が良いですな。今週のお題「あの人へラブレター」、特に思い当たる人もおりませんでしたので、ほんの戯言で済まさせていただきました。

では。